ごあいさつ・会社概要・沿革

ごあいさつ

私たちは江戸時代の中期より、建築の製作金物業を営んでまいりました。
建築製作金物とは、釘、丁番や錠前等、既製品化された建築金物ではなく、個別な建築の設計に応じてひとつひとつ製作される金属部品のことです。
本来、金属は工作図面の段階において、ご注文に応じたご提案をさせていただいた上で、一品製作、またはそれに近い特別注文製品を造り、現場に取り付けています。
もちろん純粋な工芸作品ではありませんので、納期や予算など限られた枠の中で、いかに良い製品を生みだすかということに全ての努力を注いでいます。鋳物・板金・溶接・塗装等、十分に気心の知れた職人集団の協力を得て、会心の製品が出来た時の喜びこそが私たちの生き甲斐です。
そして製品が建物に組み込まれ永く後世に残っていくことは、単に企業の社会的使命を果たしたというだけでなく、その製品に携わった私たちひとりひとりが懸命に生きてきた証でもあると思っています。

代表取締役 門倉 真

会社概要

商号 株式会社 門倉
所在地 東京都中央区日本橋本石町4-5-15 TEL:03-3241-0739(代表) FAX:03-3241-0795
代表取締役 門 倉  真
取引銀行 みずほ銀行日本橋支店  三井住友銀行日本橋支店  山口銀行東京支店
建設業者登録 東京都知事許可(般24)第55615号
建設業の種類 鋼構造物工事業  板金工事業  建具工事業
資本金 20,000,000円

沿革

江戸時代中期頃 日本橋駿河町似て鉄屋の屋号で開店。錺金物店として、刀剣、喫煙具及び建築用金物類を販売。
明治時代 様式建築物を中心として建築金物専門店となる。様式建築の流入による建築金物の需要増加に伴い、出入口枠、扉、窓格子、グリル、階段階段手摺、看板文字等の製作が主力となる。
明治37年 株式会社三越百貨店誕生と同時に、これに全面協力し、売り場陳列装飾および家具部販売品等に営業の主力を向ける。関東大震災を境とする近代建築勃興期に遭遇し、東京大学、三越本店および各支店、国会議事堂、文部省、丸の内ホテル等建築装飾金物業として発展。第二次世界大戦中の金属統制による民需皆無の期間は永年の技術により海軍軍需工場として戦時生産に参画する。
昭和23年 金属統制撤廃と同時に再び戦前の営業を再開。以来、三越既設本店の戦災復興、空調、昇降機等の設備工事、三越池袋支店新築工事等、主として三越を得意先として建築本体に関する製作金物は勿論のこと、店内売り場装飾および商品陳列金物まで急速に技術力と製作力を増大させる。特に三菱電機株式会社のご愛顧によるエレベーター、エスカレーター等に本来当社の持つ建築錺金物工事の伝統技術を生かして、新しいジャンルを拡大。
昭和39年 東京オリンピック開催に伴う新都心計画に参加。ホテルオークラ、ホテルオータニ、三越仙台並びに高松支店新築、新幹線、地下鉄駅舎等々、我が国の高度成長の波の中で、近代日本を代表する数々の築造にささやかながら貢献。
昭和48年 オイルショック後は一転して個性と創造の時代を迎え、一品製作、多品種少量生産の体質を持つ当社にとって正に最適な環境となる。個性豊かな店舗の内外装や、高名な彫刻家の諸先生方の知遇を受け、製作をお手伝いする抽象作品等、常にジャンル拡大の努力を重ねる。
昭和54年 8月に株式会社門倉に組織変更。近来、金属以外のガラス、木材、プラスチック、電気部品等も組み込んで完成させる総合的な仕事が多くなった為、法人化に当たり、社名から伝来の「金物店」を削除して株式会社門倉とした。
以後、新国技館、帝国ホテル改築工事の金属建具製作や、有楽町マリオンエレベーター工事、オペラシティ等のアミューズメント関連の装飾金物工事、銀座ティファニー、ルイ・ヴィトン三越新宿店といったブランドショップの内装金属工事など時代のニーズに応えながら現在に至る。